『PLANET OF THE Dope』に隠された秘密
ひさびさのI.N.A.ちゃん日記更新じゃぁ〜〜!!(祝)。
もうね、いつも毎日日記(メンバーメッセージ)んとこに書きまくってるから、なかなかI.N.A.ちゃん日記を更新する機会がないんだよね。っつうかネタもないし。前回の日記が1st ALBUMリリースの時じゃん。もう、1年以上たってるっつうの。それにしてもですね、振り返ってみると『PRIMITIVE IMPULSE』完成から約1年、いろんなコトがあったなぁ、ありまくりだったなぁ(しみじみ)。全国ツアーやったり、JO:YAが脱退したり、怠惰な生活おくったり、Dopeの新曲作りまくったり、偽DJとかnothingっつうバンドやってみたり、「人生、山アリ谷アリ謎アリ恥アリ幸アリ」とか言ってみたり、Shameに出会ったり、『evening rose』再録したり、hide『MISCAST』作ったり、由紀人のプロデュースしたり、FC限定ライブやったり、2nd ALBUMのレコーディングしたり、hide『In Motion & Junk Story』作ったり、まぁ、細かく言ったらキリがねぇので、詳しくは毎日日記を見とけってことだ。
っつうわけで、ひさびさのI.N.A.ちゃん日記は『Dope HEADz 2nd ALBUMリリース記念・稲田和彦が手前味噌風味で語る「PLANET OF THE Dope」に隠された秘密』ってのをヤってみっかな。

<Shameとの出会いの秘密>
Shameと出会ったのは新ボーカリストのオーディションをやっていた今年の1月だったな。
なかなかピンとくるボーカリストに出会えなかったある日、hide with Spread Beaverでギターを弾いていた元OBLIVION DUSTのKAZの紹介でRavecraft(2001年に解散したShameがやってたバンド)のCDを聞かせてもらったところ、彼が歌うDopeの曲を是非聴いてみたくなり、当時大阪在住のShameに急遽上京してもらい、いきなりのオーディションを試みたのでした。
Dope曲を4曲程歌ってもらって判断するハズだったのだが、ここだけの話、1曲目にやってもらった『GLOW』を聴いて、こいつしかいねぇなと思いましたよ。Shameは「後日連絡します」とかって言われるモンだと思ってたらしいのだが、その場で新ボーカリストに決定!、数分後には飲み屋目指してみんなで移動してました。その夜はKAZやKyoちゃんのバンドと合流して呑みまくり。大阪から来たShameは自分がどこにいるのかも分からぬまま朝まで拉致され続けたのだった(笑)。

<制作期間の秘密>
『PLANET OF THE Dope』は収録曲数が少なめっつうのもあるのだが、1stに比べるとかなり短期間で作ったと言えますね。
曲作りを始めたのが去年の11月頃で、実際のレコーディング作業に入ったのが今年の3月、その後レコーディングを中断してFC限定ライブのリハーサルやらhideのレコーディングやらをしつつ、6月上旬には全てが完成したってんだからすげぇ短期間だよな。
そりゃ睡眠時間も減るってなモンだ。

<1st ALBUM『PRIMITIVE IMPULSE』との相違点についての秘密>
作曲的な部分で言うと、今回の作品で最も重要なキーワードになったのは『わかりやすさ』。俺的には1stではアレンジやプログラミングを練りに練って、凝りに凝って作ったわけだが、結果としていわゆるマニアック感が全体的に漂う作品になったという反省点もあったのだが、2ndではメロディーを引き立てつつ、バンドサウンドを前
面におし出せるようなアレンジを意識的にやってみた。
Dopeサウンドのキモである基本的な「デジタルサウンド vs アナログサウンド」のせめぎ合いや「音の壁」は残しつつ、音数を減らすとこは極端に減らしまくるというメリハリ作戦っつうのをやってみた。
それでも他のバンドよりは音数多いかもしれないがね(汗)。。。
作詞的には『伝わりやすさ』をキーワードにしてみた。俺が書いた1stの曲は、「ここを読めば曲の意味、言いたいコトがわかる」ってな重要な部分は英語で書いていたのだが、ファンサイトとか見ててもいまいち伝わりきってねぇコトが判明。なので、今回はほとんどを日本語で書いた。やっぱ日本人には日本語と味噌汁だもんな。あと寿司も(意味不明)。
あ、それと、I.N.A.のクレジットからBacking Vocalってのをはずしました。1stでは全てのコーラスパートを俺がやってたのでクレジットしてたのだが、2ndではShameもコーラスやってるし、いちいち全部書いてたらめんどくさいのでヤメました。

<収録曲数の秘密>
俺サマーが『PLANET OF THE Dope』用に書き下ろした曲は収録曲数の3倍くらいあったのだ(ボツ曲含まず)。ほんとは18曲入りとかでも良かったのだが、俺サマーとしてはCDの価格破壊に挑戦したかったのさ。やっぱDVDが\2,500くらいで買えるのにCDが\3,000じゃ高いよな、一般的に考えて。高けぇからって、インターネットで違法コピーダウンロードすりゃイイさ!なんて思われるのもムカつくしな。(その昔LAに住んでた頃、MTVで観たんだけど、ある黒人のラッパーが自分のCDの海賊版を売ってる露店をぶっ壊しに行くのよ。並べてあるCDとか全部ひっくり返して「てめぇ誰に断ってこのCD売ってんじゃぁあ、お前は盗んだモン売るのかぁ!!(英語)」ってな感じで怒鳴りちらすわけよ。すげぇオモロかったね。音楽ってのは形が無いものだから分かりにくいんだけど、違法コピーってのは盗んでるのといっしょだもんな、結果的には。)
ほんとは\1,980くらいにしたかったのだが、さすがにレコード会社から「そりゃ無理ってモンです」との回答を受け\2,200に落ち着いたってわけです。お手ごろ価格でしょ?。
そんなこんなで、大人の事情含めつつ8曲というボリュームになりましたとさ。
実は最終マスタリングの日まで収録曲数9曲の予定で進めてたのだが、アルバムを通して聴いた時の印象を重要視して、『SLIDER』って曲(作詞HEATH、作曲I.N.A.)をボツにしてしまいました。あー、もったいねぇ。。。まぁ、そのうち聴けるでしょうけど。。。

<アルバムタイトルの秘密>
『PLANET OF THE Dope』というアルバムタイトルは俺がhideのレコーディングやらでDope HEADzをお休みしている間に決まってました。どうやらShameが決めたらしいっすね。
アルバム収録曲の『Planet of the Dope』の世界観が全てを物語ってるような気がするってコトで決めたらしいです。
<ここまで書いてて気がついたコト>
いろんな意味で1stに比べて肩の力が抜けてる感ありだね。1stのタイトルの説明とか(I.N.A.日記『PRIMITIVE IMPULSE』編参照)すげぇ難しく書いてたもんな。
さて、それでは1曲づつの解説といきましょうかね。

『PLASTIC SMILE』

words Shame&I.N.A./music I.N.A./arrangement I.N.A.
レコーディング最終日、最後の最後に完成した曲。デモの段階では『SYSTEMATIC』という仮タイトルだったのだが、このタイトルに縛られてなかなか作詞が進まなかった曲なのだ。
歌詞は80%くらい俺が書いて、未完成だった部分をレコーディングしながらShameと煮詰めていったのだが、歌詞が無けりゃ歌も録れねぇわけだし、締めきりは迫ってくるわで、徹夜明けの朝9時頃に歌録りをして、その後ボーカルエディットしたりして、ヘロヘロになりつつ、最終ミックスにギリギリ間に合ったという暗い過去を持つ曲なのだ。次回からはもっと早く作詞するぞ。、、、と反省。
サウンド面では「昭和」を意識してみたつもり。Shameは「ぜんぜん、昭和じゃないっすよー」とか言うけど、俺の中では「昭和」なのだ。
なぜならば、この曲は俺が「昭和」の時代に聴いてきた音楽達にリスペクトしまくってるからなのだ。ちなみに稲田和彦の和が「昭和」の和だからってこととは何の関連性もありゃしません。

『REINCARNATION』
words I.N.A./music I.N.A./arrangement I.N.A./Drums JOEY CASTILLO
この曲を作ったのは2001年の夏前だったな。当時、春のツアーが終わった後、激しい風味の曲がもう1曲くらい欲しいなぁ、、、と思って作った曲なわけよ。
歌詞もその時に作ったままですね。けっこう内容的にはハードなこと歌ってます。
『REINCARNATION=輪廻転生』という意味なのですが、ちょうど曲を作ってる頃、渋谷の街で「人とか殺しちゃっても数年で出てこれるから」みたいなコトを自信満々に笑いながら言ってる未成年者のインタビュー(モザイク付)をテレビで観て、胸クソ悪くなってきまして、お前らRESETすりゃそれでイイのか?生まれ変わったら全部チャラになるとか思ってるんだろ、、、と、小一時間以上問いつめたくなったわけだ。
もうね、俺的には生まれ変わってもカスはカスにしかならねぇと思うわけよ。だから、もし生まれ変わりがあるならば、来世も自分になりたいと願うのならば、今を大切に生きなきゃダメなんじゃねぇか?ってな歌なんですね、この曲は。
ちなみにDrums のクレジットが1stで叩いてもらったzilchのJOEY CASTILLOになってますが、実はこれ、1stのレコーディングの時に、違う曲で叩いてもらったフレーズをプログラミングしなおして『REINCARNATION』にはめ込んだのでした。
簡単に説明すっと、古着をバラして新しい服を作るようなモンだね。現代のテクノロジーってのはすげぇよな。数年前じゃ、こんなワザ、考えられないっすよ。マジで。

『MOVE』
words Shame/music PATA/arrangement PATA with HULK/Drums RYU
ライブで演ると気持ちイイんだよなぁ、この曲。ただ、キーが高いのが難点。
やっぱギタリストの曲ってことで、ギターが一番イイ音で鳴るようなアレンジになってるの
だが、そうすると必然的にキーも高くなってくるのだよ。Shameもレコーディングで苦労しておりましたね。ちなみにPATAが引っ越ししたばっかの時に作ったので、仮タイトルが『HAPPY MOVE』になってまして、それが『MOVE』になったという。。。DrumsはDope HEADzライブサポートメンバーの西田竜一氏。
今回のアルバムは全体とおしてDrumの音が最高に良い状態で録れたね。
で、RYUさんが最強なのは御存じの通りなのだが、DrumのチューニングをしてくれたM氏がこりゃまた最強なのだ!。スネアやタムの倍音を超微妙に調整していくのだが、その職人技がすげぇの。マジ感動もんよ。
この感動を文章でうまく伝えられないのが残念だ。

『46億年の記憶』
words I.N.A./music I.N.A./arrangement I.N.A./Drums EIKI "Yana" YANAGITA
地球は46億年前に誕生したといわれてますね。果てしなく長い時間の中で命は生まれ、創造と破壊をくり返しながら種は進化し続け、僕ら(人類)が生まれ、今この場所にいるわけなんですけど、戦争だ環境破壊だなんてのをテレビで観てると人類ってこのままでイイの?なんてことを考えてしまったりするのです。
そんな思いを歌にしてみました。
きっと僕らのDNAの中には地球が誕生してからの記憶がずっと刷り込まれていると思うんだけど、人類がこの星の未来を創っていける可能性をまだ持っているならば、僕らは地球の一部であり、地球も僕らの一部であるって事を自覚し、過去の過ちを心に刻みつつ、決して後戻りしないように、ひとりひとりが今を大切に生きていかなければいけないんだなぁなどと思ったりするんですよ。あー、難しい。

『with』
words Shame&I.N.A./music I.N.A./arrangement I.N.A./Drums RYU
すげぇ〜POP風味なこの曲、Dope HEADzでこれってアリなの?って人もいたのではないでしょうか。答え→アリです。俺が言うんだから間違いねぇよ。曲のスタンス的には前作の『00's -naughties-』に近いかもね。ただ、サウンド的にハードな部分を押さえてメロディーがたつようなアレンジにしてあるので、よりPOP感が倍増してるんですね。意外にも『with』はレコード会社や音楽雑誌の人達に人気があります。
万人はこういったサウンド(曲)を好むのかなぁなどと思っている今日この頃ですな。
歌詞はShameとの共作だが『PLASTIC SMILE』の時と逆のパターン。サビの一部分だけ俺が書いてShameに渡し、出来上がってきた歌詞をスタジオで煮詰めていったパターンなのだが、2人で歌詞を煮詰めていく作業はオモロイぞ。夜通しやってると、ついつい脱線してギャグ路線に迷いこんじまうんだな、これが。しまいにゃ、お互いを笑わす為にワザとネタ風味な歌詞を考えたりしてな。そんな感じで、いつまでたっても完成しなかった曲ですわ。

『Freak out』
words I.N.A./music I.N.A./arrangement I.N.A./Drums RYU/Freaky Guitar Shame
これは、去年の暮れのオールナイトイベントで『nothing』という即席バンドをI.N.A.・TAL・SUNAO・HEATH・謎の女&TAKAってなメンツで演ったのだが、その時にお披露目された曲ですね。歌詞は全て英語です。プリプロ段階で日本語をのせてみたのだが、どうにもカッコ悪すぎたので、『nothing』で演った英語バージョンのま
まにしてみました。でね、意味を調べりゃわかると思うのだが、『Dope HEADzのFreak out』なんてヤバすぎなわけよ。なのでCDジャケットの歌詞はfontを変えて伏せ字表記にしてみました。暇な奴はfontを調べてワープロで打ち直せばちゃんと読めますのでお試しあれ。
それと、この曲は密かにいろんな人がなにげに参加してます。まず、Shameがギターを弾いております。イントロのワーミーギターなのですが、これって1st『TRUE LIES』の時と同様にPATAがワーミー(ギターの音をオクターブ上げたり下げたりするエフェクター)を使うのを拒み続けるのでShameにやってもらったのでした。
イントロで聴ける「狂人風味な叫び声」は俺のアシスタントのくあどら君&Dope HEADz宣伝担当おぅ氏です。最後のサビで音をはずしまくって叫んでるのもこの2人ですね。
曲のまん中あたりで聴こえる女性の声は俺が「Cafe Le PSYENCE」というコンピアルバムでプロデュースした由紀人がやってます。
あと、いっぱい入ってるコーラスは全てI.N.A.がやってます。

『Planet of the Dope』
words I.N.A./music I.N.A./arrangement Dope HEADz
Drums EIKI "Yana" YANAGITA/Cosmic Guitar Shame
俺の知らない間にアルバムタイトルになっていたこの曲、なんとI.N.A.はShameのボーカルレコーディング中に録音ボタンを押したまま、居眠りしてしまったらしい。これぞ究極の癒し系だね(笑)。
長い旅の途中、ふと、立ち寄った未開の惑星、二つの月が空に浮かぶ広大なグランドキャニオンみたいな場所に夕日を浴びたDope君が独りで座っている。
そんな映像を思い浮かべながら作った曲なのだ。歌詞は横須賀近く観音崎のリゾートホテルで書き上げました。ホテルの真ん前が海になってたので、ちょっと気分転換に行ってみるかと思い、岩場に座ってしばらく波をみてたんですよ。
そしたら、目の前のちっちゃい波がずっ〜と遠く、遥か彼方まで繋がってる事にあらためて気付いて、不覚にも「ああ、俺ってなんてちっぽけな存在なんだ(ダサ)。。。」とか思ってしまったわけだ。
まぁ、そんなプチ感動体験がきっかけになって完成した曲ですね。
歌詞に出てくる「僕ら」とは、僕と誰それってのを限定してるわけじゃないです。
Dope HEADzとDope KIDzの関係でもいいし、君と恋人の関係でもいいし、いろんなパターンを当てはめてみてください。この広い宇宙、果てしなく長い時の流れを考えると、人と人の出会いなんてのは奇跡だと思うわけよ。出会いがあれば必ず別れがある。
だからこそ、その出会いの奇跡を大切にしようぜってな歌だね。ちなみにCOSMOSってのは宇宙って意味なのだが、なにげに花のコスモスにもひっかけてマス。なぜならコスモスの花言葉は「愛情」だから。

『You Know?』
words Shame/music I.N.A./arrangement I.N.A./Drums RYU
「2ndではメロディーを引き立てつつ、バンドサウンドを前面におし出せるようなアレンジを意識的にやってみた。」まさに、これですな。だって、俺のプログラミングの音入ってないもん。
そのかわりと言っちゃなんだが、後半の「ひとりゴスペラーズコーラス」は俺がやってます。毎日日記でも書きましたが「天使にラブソングを パート1&2」っつう映画の影響受けまくって、多重録音使って声色かえつつ10人分くらいのコーラスを録ってみました。ライブでの「ひとりゴスペラーズ」は悲しすぎるのでみなさんいっしょに歌ってくださいね。


<PLANET OF THE Dope>

全体を通して聴いてみた感想としては、8曲くらいのアルバムってのも悪くないね。
『PRIMITIVE IMPULSE』を「中華料理フルコース食って腹いっぱい、苦しぃ〜・・・」と例えるなら、『PLANET OF THE Dope』は「あの店、美味しかったね。明日も行ってみようか?。」な感じだと思うんですけど、どうよ?。。。まぁ、続けて何度も楽しめるようなアルバムが出来ましたってのを言いたいのですがね。。。
というわけで、みなさん、もう一度最初から聴いてみましょう。

それでは、さよーなら。