創作活動
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2003.10.30 UPDATE
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最近、サイト作りをしてて思う事があるのですが、
俺の場合、"サイト制作スタイル"と"音楽制作スタイル"が激しく似てるような気がしまくりです。
毎日、気になるとこをちょこちょこと修正していき、あるコンテンツが完成した段階で
「あ、なんか違うな・・・」とか思って、全部ボツにして最初からやりなおしたりするとことか。今回のサイトリニューアルもサイトスタイルのコンセプト決めにけっこう時間かけたんだけど、
これって、音楽作りにおける「どんな曲調、どんなメロディーにするか?」って感じと似てるわけよ。
で、頭で考えてても、実際に音にしてみるまで
ほんとにイイのかどうかわかんねーから、とりあえず考えたまま作ってみるじゃん。
OKなら次の段階へ、ダメならもう一回ってな感じで、これが延々と繰りかえされるんだけど、
不思議なのは、頭では「 絶対、違うよなー」と思っていても画や音にしてみると
意外にも「あれ?これイイじゃん!」ってな場合があるということ。
そんな俺だから、音楽作りは譜面派じゃないのかもな(つうか譜面の書き方、もう忘れてるし)。コンセプトがだいたい決まったら、各コンテンツの制作。
これがまた、曲作りでいえばリズムパート、ベースパート作りとかのアレンジ作業に相当するワケ。
各コンテンツ間の印象(色使いやデザインの配置)を統一していかないと観ててまとまりないじゃん。
音楽もいっしょで各パートの音色やフレーズに統一感もたせていかないとまとまりねーんだよな。
で、なんとなく全体ができあがってくると、こんどは細かい修正に入るわけ。
ここの背景をちょっと変えて、ここのBGMを変えて、フォントや文字サイズを変えて、とかって、
ギターのタイミングをどうしようか?とか、ここのリズム変えようとか、シンセはボツにしようとか、
いわゆるエディティング作業に似てるんだよな。
もう、ここまでくると、完璧にやらないと気がすまなくなりつつあるわけよ。
画像のちょっとしたズレとか色みの違いとかが異常に気になったりしてきてさ。試行錯誤を繰り返しながら何日かかけて「やっと完成だぜ!」とか思うと、
また次のアイデアが出て来たりして「これって振り出しに戻るじゃん」とかなって・・・。
そんな事を飽きずに続けてると、いつのまにか全体がまとまってきてレベルアップしてんのよ。
作ったモノを壊すという激しくめんどくせー行為を繰り返すことで、
その作品が更にレベルアップすること知っちゃうと、もう、やめらんないよな、実際。
これじゃキリないと思わねー?永遠に終わんねーよ。
音楽業界に締めきりがあった事に感謝しとくぜ、プロとして。
(あ、俺が自分の曲のREMIXをリリース予定もないのに作る理由がなんとなくわかったかも)。やっぱさぁ、何かをつくるのって、その事に興味のない他人からみれば、
大変そうだったり、バカバカしかったり、時間の無駄だったりして、
ただの自己満足じゃねーの?とか言われそうだけど、
創作活動において、ただの時間の無駄と思われるボツったモノとかって、
実はすげぇ意味があると思うんだよな。次に進む為の意味がさ。音楽作りもサイト作りも共通して言えるんだけど、他人が何といおうとも、
作ってる本人からすれば、理想に近いモノ、それ以上のモノが出来上がってくるのって、
すげぇ気持ちイイことなわけよ。俺なんかがやってる音楽作りも、
結局、好きな事を好きだから、気持ちイイから、っつってやってるわけじゃん。
だからさ、もう、この先、俺がどっかのインタビューかなんかで
"産みの苦しみがどうたらで~"とか言い出したら、
あらら、こいつはもう終わりだなと思ってくれたまへよ(←すげぇ結論)。
さて、それとは何の関連性もあるのかないのかわかんねーけど、
先日、Ra:INの代々木イベントライブを見に行った時に、
"BLOODEST SAXOPHONE"ってJAZZのBANDが出演してて、
そのバンドで、俺が学生時代にやってた吹奏楽の先輩がドラム叩いててさぁ、もう、ビクーリですよ。
15年ブリくらいに会ったもんだから、いろいろと話が盛り上がっちゃって
10月末に母校の学園祭があるから吹奏楽部の演奏会を観にいこーぜ!ってことになって、
つい先日、行って来たわけよ。もうね、なんかイイね、若いって。
ハッキリいって演奏とかは激しくダメダメなんだけど(←関係者各位ゴメンナサイ)、
なんつうか、「おまえら好きな事に命かけてんなぁ」って感じが、すげぇ伝わって来てさ。
当時の俺なんか学校の勉強なんて、まったくしないでさ、
吹奏楽部の練習に出席する為だけに夕方から学校いったりしてて
(夜中に家で吹奏楽アレンジしてたから、朝、起きれなかったんだよ!と言い訳しとく)、
毎日x2、ヘタレながらも、フルート吹いたり、マーチングの指揮したり、
更にはアマチュアバンド作ってドラムやったりなんかして 、
学科の単位とか無視しつつ、好きな事に命かけまくりの音楽漬け生活だったわけよ。
そん時は、まさか自分がプロのミュージシャン(しかもロック系)になるとは
思ってもいなかったんだけど、気がつきゃこんなんなっててさ、
まぁ、 好きな事を好きだからやってたってのが、
ホント、無駄じゃなかったというか、意味があったなぁと思うんだよね。シミジミと。でね、
その夜、演奏会の打ち上げみたいなところ(ホントは路上)で挨拶を頼まれたんで、
初めて会う数十人の後輩吹奏楽部員を前にして、激しく酔っぱらいながらも
「音楽を愛する気持ちを忘れないでがんばってください。」とかエラそうな事言っちゃったんだけど、
(最後にKEEP ROCKIN'!!!!と喉元まで出たが、これは言わずに我慢した。吹奏楽だし。)
あらためて、 その言葉の意味を自分自身、深く噛みしめてみるとさ
好きな事やり続けてる俺って、変わってないんだなぁとか思ってしまったわけです。
なわけで、ひさびさの母校訪問、俺の音楽活動のルーツをみたような気がしまくりの夜でした。