地球の歩き方 その4
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1月29日 後編
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そろそろ行かなきゃっつう感じで、ライブ会場に向かう俺ら珍道中メンバー。車窓から見えるおもしろい看板を見つけるたびに大騒ぎ。けっこう意味不明な日本語の看板が多くて「バー・トルコ風呂」とか、これってどんな店よ?って感じ。あと、おもろかったのが"ハードロックカフェ"風の店。まんま"ハードロックカフェ"なでっかいギターの看板が、なぜかフォークギターなの。IKUZONEはこの店を"ハードフォークカフェ"と命名しました。
ソウル名物の渋滞を抜け、会場に着くころには陽も落ちて、外は極寒。渡航前に韓国で活動してる女性ボーカリスト"YouJeen"からメールが来てて会場で落ち合う約束になってたので楽屋入り口前で待ってたのだが、もう、さみぃーさみぃー。タイツとか皮ダウンとか着てても効果なしなの。早く来いYouJeen!マジ凍るぜ、俺達。
待つこと数分、YouJeenと再会。寒さに震えながらもしばし御歓談しているとソテジサイドから連絡が入り「本番前に会いましょう」っつうんで楽屋へ向かうことに。ライブ前のテジに会うのは初めてだったのでピリピリした雰囲気だったらどうしよう?とか勝手に想像してちょっぴり緊張してたのだが、会ってみたらいつものテジだったので一安心。記念写真とったりして終止和やかムードでございました。すっかりファン状態のタケ(仮名)もCD&ポスターにサインしてもらって大満足。IKUZONEもサインもらってたな(プ
さて、そろそろ開演時間だぜってことで楽屋を後にし客席に向かったわけなのですが、用意された席はアリーナを横切らなきゃ辿り着けないのです。で、やっぱ予感的中、案の定ここでもIKUZONE目立ち過ぎ。アリーナの客はもちろん、スタンド席からの熱い視線に耐えながら延々と歩いてかなきゃいけないのよ。もう私は恥ずかしさのあまり幽体離脱してましたね。
客席に着くと後ろのほうから「イクゾーさんですか?ファンなんです。サインして下さい。」と韓国人の女の子。その後、俺の存在にも気づき「イナさんですか?ファンなんです。サインして下さい。hideさんのCD全部持ってます。」だって。hideの正規盤CDは韓国内ではリリースしてないハズなのに、恐るべし韓国(ちなみに海賊盤は違法ですよ)。
<客入れ中の会場を盗撮(良い子のみなさんはマネしないように)>会場の"ソウルオリンピック公園体操競技場"は東京ドームのミニ版みたいな作りになっていて、アリーナはすべてスタンディング。それを囲むようにスタンド席が配置されております。キャパは10,000人くらいかな。
本日のライブは「Fear Factory」「SeoTaiji」「KORN」の3バンドが出演。1バンド目は"Fear Factory"。客入れが終わってないのにライブを始めてしまうとこがある意味すごかった(日本だと開演時間を過ぎても客入れが終わるまで始まらないもんな)。そして、一昨年のETPFESTの時も思ったけど、韓国のお客さんってやっぱすごいね。日本だと目当てのバンド以外は、わりとボーっと見てる奴とかロビーに出てる奴とか多いけど、韓国は違うね。今回の客もほとんどがソテジ目当てだとは思うんだけど、他のバンドがやってる時もちゃんと曲のノリを即座に理解して楽しみまくってるし、異常なほど盛り上がってました。こーゆうとこは日本人も見習うべきだね。
"Fear Factory"が終わると次は"SeoTaiji"。ステージ転換の間、物販でTシャツ買って客席に戻ると、スタンド席でWAVEが始まった。なにげに俺らも参加したりしてすげー楽しくなってきた。
突然、客電が消えSEが流れると会場はソテジコールの嵐。なんか知らんけど俺ってば自分が出演する時みたいに緊張してんの。
2曲目の"HEFFY END(7th収録曲)"が始まると、テジと付き合ってきた1年間のいろんなことが走馬灯のように思い出されてきて、なんか感動。俺、スケジュールの都合で韓国長期滞在が不可能だったからライブ出演を断念したのよ。なわけだから、あー、なんかすげぇ寂しいぜ。出たかったな、こんちくしょう(涙の逆ギレ)。
ソテジの後は"KORN"。いやぁ、これがまた良かったのマジで。新譜買いに行こうと真剣に思ったもん(もう買ったし)。全部で17~18曲、結局フルステージやったのかな?。全ての公演が終わったのが23時半過ぎてたってのも遅すぎ!って感じで驚きでしたね。
終演後、客席からステージをバックに記念撮影してたら見知らぬ人がよってきてIKUZONEといっしょに写真撮りたいと言ってきた。心やさしいIKUZONEは快くOK!、韓国語ペラペラのT君を通して「なんで?俺、知ってんの?」と聞いてもらったところ「知らないけど派手だから撮ってもらった」だって。何だよそれ、ミッ○ーマウス状態じゃんとIKUZONE氏もニガワラでした。
そんなこんなで楽しかったな。韓国来てよかったぜ。と会場を後にする俺達。その後は、打ち上げ会場の焼肉屋でテジ以外のバンドメンバーと合流。ここは、こっちの焼肉屋にしてはわりと高級風味(←値段も)な店らしい。いわゆる芸能人の写真がいっぱい飾ってある店ってやつよ。で、韓国来たなら、やっぱキムチに焼肉でしょって感じなのだが、なにぶん病み上がりってこともあって辛いもの食えないんですよ、クソっ。胃腸やられてるしさ。なので野菜中心に軽く責めてみましたよ、こんちくしょう。まぁ、酒は呑んでもだいじょぶだろうってコトにして、とりあえずコンベ~~~(乾杯)!!!!
さて、今回の旅で"お気に入りに追加"したのが、地元で流行ってる裏メニュー『五十歳酒(オシッセジュ)』というお酒。『百歳酒(ペッセジュ)』という、もち米を発酵させたドクダミや高麗人参などが入った漢方系の薬草酒と焼酎を1対1の割合でまぜて作るのだが、これがマジ旨い。しかも二日酔い知らずで身体にも良い(らしい)。おまえらも機会があったら呑んでみなさいな。
<焼肉屋の隣でおもろい店発見!『恨』って・・・・>焼肉が一段落した頃、テジから「KORNのメンバーといっしょにいるので来ませんか?」との連絡あり。IKUZONE&INAの2人はさっそく迎えのリムジンに乗り込み夜の街に消えていくのでした。まだまだソウルの熱い夜は終わらないぜ(外は寒いけどな)!!!!
<明日へつづく>