地球の歩き方 その6
1月31日

韓国料理の真の辛さを痛感するのは翌日の朝なのだ(あー、ケツ痛てぇ)。

これ以上、自分の**を痛めつけるのもなんなんで、今日の朝食兼昼食はマクドナルド。ホテルの地下モールにあるマックへ行き、オーダーカウンターの列に並ぶと、前にいた子供達数人がすげぇ不思議そうな顔して俺のこと見てんの。あぁ、たぶんこのドレッドが珍しいんだろうなと思って、怖がらせないように「アンニョンハセヨ」と笑顔で言ってみたわけよ。そしたら、なんかビビり出して、いわゆる"あぶない人"を見る目に変わっちゃってさ。ひとりの女の子はすげぇニラんでるし。もう、困り果てて違う列に並びなおしましたよ(泣)。


 

ホテルに戻りマックを食いながら今日の予定を考えてたんだけど、病み上がりからいきなり全開モードで遊びまくってきたツケがまわったのか、すげェ、ダルいんですよ。なので、お出かけせずにライブまでの時間をホテルで過ごすことにしました。っつっても、ヤル事ないからヨガ式ストレッチで時間潰したり、意味もなくホテルの窓から外を眺めたりしてただけなんだけどね。
で、ソウルの街の風景を見てて気がついたんだけど、韓国の車の色って「白」「黒」「シルバー」がほとんどなのよ。100台に1台くらい「赤」がいて、それ以外の色の車はめったに走ってないの。念のため「地球の歩き方」で街の写真を見てみると、やっぱ3色カラーばっかなの。不思議に思ったので、あとでギターのTOPに聞いたら、変な色の車に乗ってると、中古で売れにくいし、買い取り価格がすごく安くなっちゃうんだってさ。・・・まぁ、どうでもイイ韓国トリビアなんだけどね。

さて、今日は『04 LIive Wire』の2日目。出演バンドはソテジの持つレーベルに所属する「彼我 (PIA)」「Nell」そして「Seo Taiji」の3バンド。一昨日の感じだと7時半に公演スタートだからテジバンドの出番は9時頃なんだろうなぁ。まだまだ時間あるなぁ。・・・とホテルでくつろいでいたところ、先に会場入りしていたT君から「1バンド目のPIAがもう終わっちゃいました(汗)。今から急いでホテルに迎えにいきます!。」との連絡あり。なんと今日の公演は5時スタートだったのだ。・・・ってか、始まる前に電話してこいよ。

ソッコウ着替えて、ホテルロビーで待つこと数十分。T君が息をきらせてやってきた。この時間、ソウルは超渋滞。車がぜんぜん動かないのでホテル近くで降りて走ってきたらしい(エライ)。更に待つこと約10分、到着した迎えの車に飛び乗っていざ会場へ。しっかし、すごいよ、ソウルの渋滞。広いとこでは片側7車線くらいあるにもかかわらず、全然進まないの。日本でいうところの"裏道"ってのがあまりないらしく、渋滞してても大通りをひたすら走り続けるしかないんだってよ。

そうこうしてると、先に会場入りしてるまいちゃんから連絡が。「もう"Nell"が終わってステージ転換してます!。」ってマジかよ。こりゃ絶対間に合わないぞ・・・会場着いたらソテジ終わってたなんてシャレにならん。急いでチャンさん!。とりあえずT君「稲田が渋滞に巻き込まれて遅れそうなのでテジに待っててくれと伝えてくれたまへ(そんなアフォな)。」と大物爆弾発言な俺。

しばらくすると渋滞を抜けたようで車がスイスイ動き出した。まいちゃんに電話してみると、現在ソテジバンドが2曲目を演奏中らしい。会場まではあと少し。どうやら"着いたら終わってた"ってのは免れそうだ。

会場到着。楽屋口でパスを受け取りバックステージを走り抜けアリーナに出ると、ライブは既に中盤にさしかかっていた。もう、今日はスタンド席を放棄してアリーナで観る事にしよう。



終演後はメンバー車に乗せてもらい、打ち上げ会場に移動。 本日の打ち上げは"食ったら死んじゃうくらいウマい(TOP談)"というカルビ専門の焼肉屋。日本でレコーディングしてる時に「韓国にすごくおいしい店があるから行きましょうね」とテジに誘われていたのだが、どうやらここがその店らしい。

店に着くとイキナリ大量の肉が運ばれてきて、しかもおばちゃんが勝手に焼いてくれるの。とりあえず乾杯しましょうよって感じなんですが・・・まぁ、腹減ってるし、いっか。で、食ってみると、何これ?、う・ウ・う・ウマい!ウマすぎ!!。炭火でほんのり焦げ目ができるくらいに焼きあげたこのカルビを豪快に口に放り込み、一噛みすればそこは天国。重厚な深みのあるタレと肉汁が織り成す味のハーモニーは絶品だぜ。絶品すぎだぜ!。


 
<あまりのウマさに放心状態となった館長と雄叫びをあげるベースのモンキーさん。>

しばらくするとテジも到着。ライブの感想などを話しつつ、ひたすらカルビを食い続け、五十歳酒を呑み続けました(満腹)。そういえば、店にいたおっさん達(客)がテジを見つけて大興奮してましたね。おっさん達ったら、帰り際にも「テジありがとう!」を連発してたな。なんかテジが国民的な英雄だってのを実感したね。

さて、ソテジバンドは明日もライブなので本日の宴はここで終了。

俺ら暇人観光チームの夜はこれから。ウォーカーヒルカジノへいざ出陣だぜ!!。

ソウル市の東部、広津区の高台に市内を見下ろすかのように建つシェラトンウォーカーヒルホテルの地下一階に広がるウォーカーヒルカジノ。大理石で作られた入り口にたっただけで、豪華な雰囲気に飲まれてしまいそうだ(←地球の歩き方より勝手に抜粋)。

・・・なんつうことを思ったかどうかは知らんのですが、やっぱ、せっかくカジノ来たんだから、夢はでっかく億万ウォン長者だぜ!!。

とか言いつつも、最初はビビってて、持参した百歳酒のミニボトルをラッパ呑みしながら、セコセコとスロットマシーンかなんかやってたわけよ。でもさ、スロットってどうも他人まかせな感じがするじゃん。小銭賭けて当たり目が来るのをひたすら待つ!待つ!待つ!みたいな。自称"元・さすらいのギャンブラー"の俺からすると、リスクが少ない賭け事って、なんかつまんないわけよ。もっとさ、なんつうか「食うか食われるか」みたいなギャンブル特有のスリルってやつを味わいたいんですよ。なわけで、ルーレットに席をうつしたんだけどさ、

 


・・・見事に食われました(終了)。


あっという間に所持金全部なくなってスッカラカン、帰りのタクシー代もなくなりました(館長、金貸して・・・)。あまりの悔しさに無料ドリンク飲みまくってやりましたよ、ザマーみろ。

 

また明日