地球の歩き方 その8
2月2日

ホテルのレストランで朝食をとりながら行った作戦会議の結果、本日の"地球の歩き方"は南大門リベンジに決定いたしました。

とりあえず屋台が出る時間帯にあわせ3時頃ホテルを出発。現地に着きタクシーを降りるや、いきなりヴィトンのサイフ(コピー商品)を持ったおばちゃんが近寄って来て「ホンモノ、ホンモノ」とか言いながら必死のセールス。やっぱ俺らカモに見えんのかな?。が、なめられちゃいけないと、T君に教わった「テッソヨ(けっこうです)」を連発して撃退。さすがに南大門も二日目ともなれば慣れたもんよ。どーだまいったか。


屋台でつまみ食いしながら歩いていると例の"高麗人参"の店が。先日、某館長がトイレを詰まらせてしまった為、逃げ出したあの店だ。どうやらトイレの件はバレてなかったようで、温かく向かい入れてくれました。某館長、よかったな。今日はサービスで高麗人参酒を飲ませてもらったのだが、ハッキりいってこれマズすぎ。しかもアルコール度数30%以上っぽいし。でも、マズぅとか言いながらも某館長は買ってましたよ。反省の意味も込めてたのかな。

次は某館長が皮ジャケットを探したいとのことで革製品のお店へ。南大門では言い値が基本なのでディスカウントの交渉は絶対にしたほうがイイらしい。某館長も「もっと安くなんないの?」を連発したけれど、店員も慣れてるから、なかなかまけてくれないんだよな。
そんなやりとりが進む中、俺のドレッドをめずらしそうに見てた店員のおっさんが「アナタ、有名人か?」「日本の芸能人か?」「ミュージシャンか?」などと激しく質問してくるんで、某館長が「この人はソテジの新しいアルバムをいっしょに作った人だよ」と言ったとたん、おっさんったらすんげぇ驚いちゃって「100,000ウォンまけるからサインくれ」だって。さっきまで「もう限界!マケられないよ!」とか言ってたくせによ。それにしても恐るべしソテジ経済効果・・・テジ氏に感謝しなきゃ。

店を出ると、某館長ったら「ソテジさん効果すげぇなぁ、稲田さんの名前もこっちで広めていかなきゃな」とかマジ顔で言ってるし(某館長が安い買い物する為なのかは謎)。


 
<買い物途中に変なイス発見。イスなのに湯気が出てんの>


陽も落ちて、ハラ減ったなぁなどと言いながら歩いていると、食堂ストリートを発見。道幅約1.5メートルの両側に 食堂が並ぶこのストリート。一歩足を踏み入れたとたん、呼び込みのすげぇこと、すげぇこと。「どこで食べてもいっしょよ!」「ここが一番おいしいよ!」(←どっちだよ)果てしなくウザいよ、おばちゃん達。オイオイ、俺の腕ひっぱるなっつうの。 もう、どこの国でもおばちゃんってこうなの???みたいな。

 

で、結局、海鮮鍋のお店で食事をすることに。
やっぱ、ここでもドレッドがめずらしいらしく・・・(写真参照)。


 

<韓国でもモテモテの稲田師匠(ニガワラ>


そんなこんなで 結局、9時頃まで南大門を探険してたわけなんだが、さすがに夜になると寒いね。今夜は特に寒いよ。顔とか寒いの通りこして痛てぇもんな。早く帰らないと凍るよって感じなのでソッコー、タクシー捕まえてホテルに戻りました。

さて、これからテジにお別れしに行くわけだが、その前にホテルで荷物をパッキング。コート買ったりグッズを山ほど貰ったもんだから、当然スーツケースには入らないのよ。と言いつつも、さすが段取り魔王の俺。ちゃんと簡易旅行バッグ用意してんだよ。っつうか、さっき南大門で買ったんだけどね。で、荷物を整理していくと意外にも増えてて、こりゃ、飛行機乗る時追加料金とられるなぁと、ちょっと心配。

再びロビーに集合し、タクシーに乗車。運転手さんが道に迷ってしまうというハプニング付でやっとテジハウスに到着したものの、只今ミーティング中ということなので、おじゃましちゃいけねーから現地スタッフに頼んで近所のメシ屋に連れてってもらうことに。近所には繁華街っぽいとこもないので(っつうかここどこよ?て説もアリ)、どこでもイイやって感じで適当に見つけたサムギョプサル屋に入ってみたのだが、なんとここが大当たり(激ウマ)。先日のIKUZONE最終日に行った店もうまかったが、ここも負けてない。てか、勝ってるよ。

以下、激ウマ・サムギョプサルの説明です。しばし、おつきあいください。

卓上コンロの上に石でできた"鉄板(石板?)"を乗せ、その上で豚バラ肉、豆腐、キムチ、ニンニクなんかを焼くわけなんだけど、この卓上コンロが超原始的に改造してあってさ、片側のゴム足がやたら高くなってて全体が傾いちゃってるの(画像参照)。

 
< 写真では右側が高くなっているように見えますが、それは目の錯角です。>

でも、これには深い意味があるわけよ。コンロ全体を傾けることによって、豚バラ肉を焼いた時に出る余分な油が石板を伝わって下流に流れ、防波堤のごとく積み上げられた大量のキムチに染み込んで、キムチのうまみも倍増っつう無駄のない一石二鳥作戦なんですよ。

この激ウマ・サムギョプサル、食べ方は塩+ゴマ油で食っても良し、カラシ味っぽいタレに浸かった千切りキャベツといっしょに食っても良し、肉とキムチをサンチュに包んで食っても良しっつう感じでひと粒で何度もおいしいの。ただ、サンチュで食うとキムチが油で異常に熱くなってるから火傷すること間違いなしなので要注意。口の中の皮(上側)が剥けてもお店側は責任とってくれません。実際、剥けたし。

で、さらに、これがまた安いのよ。安すぎ。肉以外のキムチ、豆腐、スープ、サンチュ、キャベツ、ライスが全部サービスなの。しかも、おかわりしてもイヤな顔ひとつせずにどんどん出てくるしさ。気になるお値段は5人でたらふく食って酒も呑んで60,000ウォン(\5,500くらいかな)。日本だったらこの味でこの値段はありえねーって感じですよ。やっぱ、現地の人がいないと、こーゆう店には来れないもんな。あまりのウマさに感動した俺ら、最終的にはみんなで出資して東京に店だそうって話にまで発展してたもんね。その時はみなさんよろしく、御来店お待ちしてます。

あと、食ってる最中、店のおばちゃんが韓国語で「xxx@@@xxxキムチ@@@xxx~~ニダ」と言ってきたので、なにげに「キムチをまん中で焼いちゃだめだってさ」って通訳したら、某館長が「ええ?なんで言ってる事わかるんですか?」ってビビっちゃってさ。韓国語がわかってるわけじゃないけど、なんか分かるのよ、俺って。英語は難しいとか韓国語はまったくわからないとかあるジャン。でも、変にバリヤー張らないで素直な気持ちになって人に接していると、相手が何語でしゃべってきても、なんとなく言ってることってわかるわけよ。俺の場合、zilchもそれで問題なくやってきてたしな。まぁ、俺の特技ってやつよ。


さて、
食事で満足した後はテジの家に。彼はライブが終わったその日の夜、しかも俺らが酔っぱらって帰った深夜から"04 Live Wire"TV特番の編集に立ち会ってたらしく、ほんと働き者ですよ。しかも完璧主義者でいっさい妥協しないしさ。この日もずっと編集作業をしてたらしいのよ。それなのに会う時間まで作ってくれてさ。尊敬しますよ、まったく。もう、俺そーゆう人大好き。

・・・んなわけで、韓国来てホントよかった。いろいろと楽しませてもらったよ。ありがとう。ソテジとバンドのみなさん、また遊ぼうね。


<おまけ>
テジハウスを後にし、タクシーを拾おうと大通りに出る途中の路上で恐いもの発見。
暗闇に照らし出されたゴミ捨て場の横に"人をかたどった白線"が書いてあんのよ。こりゃ、絶対になんかあったでしょ、ここで・・・みたいなやつ。で、俺ってばアフォだから、そこに横たわって写真を撮ってもらおうとしたわけ。そしたら、某館長が真顔で「* 絶対やめた方がイイ・・・。ホントやめた方がイイ・・・。絶対変なもの写るから・・・。(* くりかえし)」と念仏のように唱え始めたから、なんだか俺も恐くなってきて、そそくさと、その場から逃げ出しましたよ。

明日は帰国日、"地球の歩き方"感動の最終話