地球の歩き方 その3
1月29日 前編

ざまーみろ、風邪。なんか知らんけど完全復活したぜ。昨日までの具合悪さが嘘のよう。気迫の勝利ってやつだな。

さて、今回の渡航は羽田空港>>>金浦空港便を使ったので、移動が非常に楽でした。朝7時半に見送りスタッフの車に乗り自宅を出発して8時前には空港に着いてたもんね(車、飛ばし過ぎか?)。成田便使うと飛行機乗ってる時間よりも家から空港までの道のりの方が長いっつう噂もあるもんな。羽田便にして大正解だったよ。ただ、出発までの待ち時間を買い物したりメシくったりして堪能しようと思っていた俺には、羽田空港国際線ターミナルのショボさがショックだったかも。小さい売店がひとつあるだけなんだもん。喫煙場は外だし。見送りスタッフが帰ってしまった後、出発までの2時間を独りで過ごすには寂しすぎましたよ。

 
<前日の睡眠時間約2時間。ムクみまくってるし俺。>

飛行機に乗り込むとそこは戦場だった。

最終的にエアチケットを取ったのが26日、更に27日に便の変更などがあった為、ビジネスクラスがとれずエコノミークラスでの渡航となったわけだが、まぁ、乗ってる時間も2時間ちょいだしイイかななどと思っていたら大間違いだった。俺の席(通路側)の隣に"たっぷりでファットなボデーのおっさん"が座ってるじゃありませんか。しかも、俺の席にはみ出してるし。
とりあえず、その狭くなった自分の空間に腰をおろしたのだが、マジで狭すぎ。こりゃ韓国に着くまで耐えられないなと思った俺はすかさず反撃に出たわけだ。雑誌を読むフリをしながら、マイ空間に侵入しているおっさんの腕を肘でグイグイと押し出すとおっさんもしぶとく抵抗してくんの。「スイマセン、もう少し向こうへ」と言えない自分もイイ歳こいてなんだかなぁって感じなのだが、約10分間に渡る攻防戦の末、結局おっさんは離陸直前にスッチーを呼び、席を移動。元の席よりも前方が広くなった座席に移動したおっさんを見て、"試合に勝って勝負に負けた"気分になった俺はほんとにアホなんだなと思います、しみじみと。

 
<画像はイメージです>

フライトは予定よりも30分早く約2時間で韓国に到着。税関などを無事に通過してゲートを出ると前日入りしていた日本国内でのソテジマネージャーT君が迎えに来てくれた。事前に聞いていた程、寒くはなかったのだが防寒の為にわざわざスノボタイツを購入し着用してきた俺は「いやぁ、やっぱ韓国は寒いね~。」などと意味も無く言ってみた。
空港からは現地のスタッフ(チャンさん)が運転する車に乗り込みホテルへ移動。途中、喉が乾いたので、水&桃の天然水系のペットボトルを購入すると、なんと2本で1500ウォン(¥140程度)だった。安すぎ。店のおばちゃんが俺のドレッド見て、珍しい生き物発見!みたいな顔してたんで笑えたね。で、車を走らせること約30分、コエックス・インターコンチネンタルホテルへ到着。このホテルは一昨年"ETPFEST"に出演した時に宿泊したとこなので、なにげに懐かしかったですぜ。

チェックイン後はソッコウで荷物バラして、シャワー浴びてから、前日入りしていた珍道中メンバーとホテルロビーで合流。開演の7時半まで時間があるので食事&ショッピングに行くことにした。
珍道中メンバーはドライバー含め全部で9人。

DragonAsh:IKUZONE
IKUZONEマネージャー:Yちゃん氏
日本でのソテジマネージャー:T君
某ミュージアム館長:ひろし
冒険写真家(レコーディングに参加したセカンド・エンジニア):タケ(仮名)
伝説のロックバーのオーナー:モンちゃん
制作スタッフ:まいちゃん(女性)
現地ドライバー:チャンさん
俺サマー:稲田和彦

このメンツで旅行なんてありえねーって感じ。日本にいる時は飲み屋でしか会わない人達やスタジオでしか会わない人達ばっかなので、昼間しかも太陽の下で会うと新鮮ですな。っつうか、なんかちょっとテレ臭いし。ちなみにIKUZONEは雑誌の取材も含めての韓国旅行です(いいな~)。

集合に少し遅れると連絡のあった"IKUZONEチーム"を待ってたら、ホテルロビーがなんだか騒がしい。ふと見ると本日のライブに出演する"KORN"のボーカル"ジョナサン"がロビーで韓国のファンに取り囲まれてサイン責めにあってんじゃん。「俺、ソテジのプログラマー」とか言って声かけに行こうかと思ったけど、セキュリティーの黒人が身長2メートルくらいあって、すげーおっかねーからヤメときました(汗)。なんつってたら、いつのまにか冒険写真家のタケ(仮名)がミーハー根性丸出しで写真撮りにいってるし(恥)。。。タケ(仮名)は今回の旅で冒険野郎っぷり大発揮してくれました。ロビー集合時にはどこで手に入れたのか、既にソテジの新譜とポスター持ってて、「サインもらうんです」とかハリきってるし。聞けば、集合前に独りで街を徘徊しててCD屋を発見、CDをゲット。おまけのポスターが欲しかったけど韓国語しゃべれないので物欲しげにジーっとポスター見つめてたら店員がくれたらしい。こいつはどこの国でも生きていけるなと思ったね。

"IKUZONEチーム"を待つこと数分、再びロビーが異様なムードに。今度は何だ?と人々の視線の先を追ってみると、そこにはIKUZONEが。お前、ハデすぎ。確実にジョナサンより目立ってるよ(w

 
<写真はイメージです(プププ>

さて、市内観光行くべと9人乗りのバンに9人乗り込むと、そこはスーパーエコノミークラスの狭さ。俺らは難民か?っつう状態で出発いたしました。俺が病み上がりって事もあったので、まずは精力つけましょうってことでサムゲタンを食いに。サムゲタンとは若鶏のおなかに高麗人参、ナツメ、クリ、ギンナン、モチ米を詰めて煮込んだ夏バテ予防に食べるスタミナ料理なのです(地球の歩き方より勝手に抜粋)。このあたりではウマイと言われてるらしいお店に連れてってもらったんだけど、ここのメニューはサムゲタンと犬料理がメイン。っつうかそれしかないの。当然、9人中9人がサムゲタンを食うものと思っていたら、さすが冒険野郎のタケ(仮名)、勇敢にも犬料理に挑んだわけよ。食ってる最中、みんなで「日本に帰ったらやたら犬に吠えられるんじゃねーの」とか「タケ(仮名)が歩くと犬が行列になって着いてくる」とか「税関でなぜか犬に吠えられて捕まる」とか冗談言ってたら、だんだん落ちてきてたのが笑えました。俺も一口もらったんだけど、犬の肉って相当クサミがあるらしく香草が入りすぎてて味がよくわからなかったな。なんかスジ肉みたいな感じでした。それにしても彼の"韓国を楽しみまくります気迫"はすごすぎて笑えます。俺が到着する前夜の冒険っぷりもすごかったらしいです(すごすぎて、とてもここには書けません)。

 

食事の後はIKUZONEが本屋を見てみたいということで、本屋とCDショップがはいっているショッピングセンターみたいなとこへ。車から降りると歩いてる人がみんなIKUZONEのことガンミしてんの。やっぱあのカッコは珍しいよな、世界的に。CDショップに入るとソテジ新譜が大々的に売られてたので嬉しかったね。店内では日本語CDが解禁になったばかりってこともあってか"MISIA""平井堅"などが流れてて、買い物してる人達も日本人と変わらない顔してるし、ここどこよ?日本かよみたいな感じがしましたです。ちなみに日本のイチオシCDが"エックス"で韓国のイチオシCDが"ソテジ"だったんで、両方に関わってる俺ってすごくねー?とか思ってみました。

 

後編につづく